全国的に有名な大阪の秋祭りである「岸和田だんじり祭」。
その迫力あるお祭りをテレビなどでみたことがある方も多いのではないでしょうか?
今回はそんな「だんじり祭」を詳しくご紹介している資料館、「岸和田だんじり会館」をご案内いたします。
- 本当に使用されていた「だんじり」を間近で見ることができる
- 普段はなかなか目にすることのできない細かい装飾も展示
- 歴史を理解してからお祭りを見ると楽しさ100倍!
+:-:+:-:+:-:+:-:+以下で詳しくご説明↓↓↓+:-:+:-:+:-:+:-:+
目次
岸和田について
岸和田市は大阪府南部、漁業と木材業で有名な人口約19万人の中規模都市です。
(画像:岸和田市公式ウェブサイトより)
泉南地域の中心地でもあり、だんじりは全国的にも有名ですね。
1334年、楠木政成の一族である和田氏が、当時「岸」と呼ばれていたこの地を開拓、城を築き拠点といたしました。
そのため「岸」の「和田氏」と呼ばれ、岸和田の地名の由来になったと言われております。
岸和田だんじりの歴史
漢字で書くと「地車」になり、いわゆる「山車(だし)」の西日本特有の呼称です。
だんじりを用いた祭りは近畿〜九州まで広い範囲に存在しますが、岸和田のだんじりはその代表的なものです。よくテレビでも報道されますので皆様もよくご存知かと思います。
岸和田だんじり祭りの始まりには諸説ありまして、
- 江戸時代中期の1703年、当時の岸和田藩主である岡部氏が三の丸神社に伏見稲荷神社を勧請し、五穀豊穣を祈って行ったもの
- 疫病退散の祭りとして町方の人々が始めたもの
- 1745年に北町の茶屋新右衛門が岸城神社の前身である牛頭天王社に献灯提灯を掲げる許可を願い出て藩主に許されたもの
とされております。
いずれにせよ安全や平和を願って始められた祭りなのですね。
だんじりについて
だんじりは総欅(ケヤキ)造りになっており、前方につけられた二本の綱を持って曳行します。
大変繊細な彫刻が施されるだんじりに使用されるケヤキには女神が宿っていると言われており、女性はだんじりに乗ることはできません。曳行もある程度の年齢になると女性は男性たちのサポートに回ることが多くなります。
また鳴り物と呼ばれる囃子は大太鼓・小太鼓・鉦(かね)・笛(篠笛)で成り立っており、動くだんじりの上で前後左右に飛び回り、身軽さや度胸が見ものの大工方と合わせて花形となっております。
現在のだんじりの形は「下だんじり」と呼ばれ、城門を潜らないといけないという制約のため発展した独特の造りになっており、岸和田市を中心にした泉州地域では現在全てのだんじりが下だんじりとなっています。
だんじり会館
前置きが長くなりましたが、今回訪れた「岸和田だんじり会館」は岸和田城より徒歩数分で訪れることができる場所にあります。
4階建の建物になっており、主に、
1F:案内所・グッズ販売
1Fより入場しますと右手に無料の資料館、左手に売店とエレベーター・エスカレーター・お手洗いがあります。
だんじりグッズはなかなか手に入らないものも多いので必見です。
2F:入場券売り場・受付→イベント広場・大画面マルチビジョン
2Fに上がっていただき、自動券売機にて入場券をお買い求め後入場されますと、まず目に入るのが大きな映像ビジョンです。毎時15分・45分に迫力あるだんじりの映像が流れます。
また本当に曳行されていただんじりや、町ごとのだんじりの見所、岸和田城下町の歴史などがご覧いただけます。
3F:ミニだんじりギャラリー・今昔資料館
だんじりのミニチュアの製作者や宮大工・彫物師の活動を紹介しています。
まただんじりの歴史、記録や文献をご覧いただけます。
4F:3Dだんじりビジョン・地車の飾りやハッピの展示
個人的に楽しかったのがこの4Fです。
3Dビジョンは眼鏡をかけてご覧いただくと迫力あるだんじり映像が飛び出して見えます!振動も感じることができる4Dでしたよ笑
また大工方体験や鳴り物体験(2020/10現在コロナウイルス感染防止のため中止中)、各町のハッピや提灯の展示をしています。
まただんじり祭りにはそれぞれに組織があり、役目があるのですがその紹介をわかりやすい図でご覧いただくことができますよ。
まとめ
私も生まれ育ちが泉州地域なのでだんじりには馴染み深い人生なのですが、初めて見聞することも多かったので地元の方にも楽しんで頂くことができると思います。
実際にお祭りを見物に行かれる際は、こちらを鑑賞してから行かれますと楽しさも見所もUPしますよ!
入場料も徒歩圏内にある「岸和田城」「きしわだ自然資料館」との3館共通券をご利用いただくとお得になります。
ぜひ一度足を運んでみて下さいね。
所在地:大阪府岸和田市本町11-23
電話番号:072-436-0914
営業時間:10:00〜17:00(入館は16:00まで)
定休日:月曜日(祝日は開館)
駐車場:近隣にあり(有料)
入場料:大人600円・小中学生300円(3館共通入場券大人700円)
滞在時間目安:1〜2時間
岸和田城:徒歩約5分
きしわだ自然資料館:徒歩約6分
りんくうプレミアムアウトレット:一般道にて約20分
関西国際空港:約20分
仁徳天皇陵(大仙公園):約30分
大阪駅:電車で約50分、車で約40分
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